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当院の最新の話題

タイムラプスインキュベーター

当院開発の最新型タイムラプスインキュベーターを導入し、
みなさまの卵をやさしく見守り、育てます

当院とヴィトロライフ社が共同で開発した最新改良型製品のEmbryo Scope Flexが2019年に完成し、世界最大規模の22台のタイムラプスインキュベーターが当院に導入され、すべての患者様の受精卵がこの培養器で育てられております。

タイムラプスインキュベーターで
観察できる卵の様子

受精から発生までの様子がモニターで観察できます

受精卵により良い環境
タイムラプスインキュベーター

当院でのタイムラプスインキュベーター導入後の成績をそれ以前と比較すると、胚盤胞の発生率、胚盤胞の発生速度、形態良好な胚盤胞の率、さらに胚盤胞移植後の妊娠率のすべてにおいて向上が見られることがわかりました。この結果については、国際的な雑誌にて論文発表を行っております。(Ueno et al., 2019 Reprod.Biol)。

図:これまでの胚の観察とタイムラプスインキュベーターを用いた胚の観察

インキュベーターって何?

インキュベーターとは患者様の受精卵を育てる培養器のことです。内部は子宮の中と同じような環境に設定され、温度37.0℃、酸素5%、二酸化炭素5~6%で常に一定に整えられています。

今までのインキュベーターでは受精卵の発育の状態を確認するために、インキュベーターの外に取り出して観察することが必要でした。受精卵にとって外気と触れ合うことは、光への暴露、温度変化、pH変化を受けるため、成長に少なからず影響を及ぼす可能性がありました。

従来型とタイムラプスインキュベーター
ここが違う

タイムラプス インキュベーターは、インキュベーター内が小部屋に分けられており、培養している患者様の卵を一定時間ごと(当院では6分ごと)にカメラで撮影し、分割の様子をモニターで動画のように観察できる最新型の培養器です。

この写真は外部のモニターで確認できるため、受精卵をインキュベーターの外に出すことなく成長を観察することが可能で、外気に触れることによる受精卵への負担が大きく軽減されました。

従来型インキュベーター
での受精卵の観察

観察の度に、インキュベーターから卵を取り出す必要があったため、卵に負担がかかりやすく頻繁に観察することが不可能でした。

タイムラプスインキュベーター
を用いた受精卵の観察

インキュベーター内のカメラが6分ごとに卵を自動で撮影するため、卵を取り出さずに負担をかけることなく観察を行うことが可能になりました。

タイムラプスインキュベーターは従来のものに比べ、
卵の環境変化が少ないため、卵にとって居心地の良い環境を維持できるのです!!

図:インキュベーターにおける温度、CO2濃度およびO2濃度の変化

タイムラプスインキュベーター
でしか見ることのできない卵の様子

タイムラプスインキュベーターを使用することにより、受精卵の分割の様子などのこれまでは観察することができなかった多くの情報を得ることができるようになりました。これらの情報により、移植に適した受精卵を選択する際のヒントが増えますので、結果的に妊娠を手助けする貴重な情報となります。

ダイレクト分割

正常な受精卵は1→2→3細胞期の順番で分割・発育しますが、1細胞期から2細胞期を経ずに、いきなり3細胞期が発生してしまう分割のこと。この現象が起きた受精卵の発育能力は低いとされています。

リバース分割

一度分割した細胞が再度融合して、元の形に戻ること。ダイレクト分割と同時に起こった場合、その卵の発育能力は低いとされています。

分割時の細胞の不規則な動き

細胞分裂が起こった後、細胞の動いている時間の割合が長い卵のこと。当院ではこのような卵は、分割胚移植後の臨床成績が低いことを論文で発表しています(Ezoe et al., 2019 RBMO)。

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