Our Treatment 当院の不妊治療
当院の治療スケジュール
必要最小限の医療介入で自身の持つ「妊娠する力」を最大限に生かすのがKLCの体外受精です。
体外受精を始めたいご夫婦へ…
KLCでは初診から妊婦健診まで完全予約制で、ひとりひとりの体に合わせた診察を心がけております。
通院をイメージしていただけるよう診察例をご紹介します。
治療の大きなながれ
一組でも多くのご夫婦が笑顔で卒業できるよう
スタッフ一同全力でサポートさせていただきます。
現在妊活中の方、不妊治療を始めようか迷っているご夫婦へ…
基礎体温や市販の排卵検査薬を使いご自身でタイミングを計る方も多いです。
自分たちが出来ることを積極的に取り組む行動は素晴らしいことです。
「なかなか妊娠しない」と焦りや周囲の声が気になることもあるでしょう。
そのような時には次の段階として医療の手を借りることをお考え下さい。
KLCでは不妊治療への理解を広めるための取り組みを行っています
情報提供スペースStork Lounge(ストークラウンジ)をオープンしています。
妊娠の仕組みや不妊治療の基礎知識、KLCの治療の流れをご紹介しております。
通院していない方も無料でご利用いただけます。(英語・中国語にも対応しています)
各ブースは個別に区切られており、ご自身のペースでタッチパネルを操作しながらじっくりと学べるスペースになっています。
受付時間 (予約不要) |
平日 | 8:30~18:30(閉館19:00) |
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土日祝日 | 8:30~16:00(閉館16:30) |
KLCでは不妊治療説明会を定期的に実施しております
自然妊娠の仕組みから最新の不妊治療について、実際の映像やこれまでの治療データをもとに詳しくお話させていただきます。
ご夫婦は勿論、お一人でもご参加いただけます。(所要時間:約1時間半 事前予約制・無料)
初診のながれ
初診:ご夫婦での来院がおすすめです。
体外受精を開始するにあたりご夫婦に必要な検査は何か、どのようなプランですすめていくのか治療方針をたてます。
※1 過去1年以内に本検査がお済みの方、または他院にて経過観察されている方は必要ありません。
※2 当院では、院内感染予防の目的で初診の皆様に感染症の採血をさせていただいています。
※3 過去他院にて精液検査がお済みの方は、結果により検査が免除になる場合がございます。
ご来院前に…
他院で治療歴のある方は紹介状(診療情報提供書)・血液データ・精液検査データなどございましたらご持参ください。
事前に問診表のご準備をおすすめします。用紙DLはこちら
当日の持ち物
初診時に必要なものは次のとおりです。
顔写真付きの公的身分証明書
ご夫婦それぞれ、以下のいずれか有効期限内の原本をご持参ください。
日本国籍の患者様
-
運転免許証
-
パスポート
-
顔写真付きの住民基本台帳カード
-
顔写真付きのマイナンバーカード
外国籍の患者様
-
在留カード(在留カードをお持ちでない方はパスポート)
※旧姓の方は氏名変更済のものをお持ちください。
※書類が整わない場合、体外受精ができないのでご注意ください。身分証明書のご準備をお願いします。
戸籍謄本
当院では法律上婚姻関係のあるご夫婦の治療をお受けしております。
患者様の婚姻確認手段として、【戸籍謄本】をご提示いただいております。
下記の指定書類は原則として初診当日にご用意をお願いいたします。
初診当日に間に合わない場合でも初診の診察は可能ですが、体外受精の治療周期開始日までには必ずご用意ください。
・【戸籍謄本】
(当院を受診される日から3か月以内に発行された「全部事項証明」原本)
コピーおよび戸籍抄本は無効といたしますので、戸籍謄本(原本)を必ずご持参ください。
ご夫婦ともに外国籍の患者様
戸籍をお持ちでない患者様は【住民票】(当院を受診される日から3か月以内に発行された原本)のご提示をお願いいたします。
コピーでのご持参は無効といたしますので、住民票(原本)を必ずご持参ください。
健康保険証
ご夫婦それぞれ、ご持参ください。
(マイナ保険証もご利用可能です)
外国籍の患者様へ
健康保険証をお持ちの方で、上記「顔写真付きの公的身分証明書」と氏名が異なる場合(通称名をお持ちの方、表記が異なる方)は下記いずれかで両方の氏名が記載されているものも併せてご準備ください。
・住民票(発行後3か月以内の原本)
・運転免許証
・マイナンバーカード
・住民基本台帳カード
初診来院時の検査と持参データの取り扱いについて
当院では初診来院時に下記の検査を行っております。
奥様のみ
必ず当院で行う検査
- HIV抗原・抗体(HIVウイルスの検査)
- HBs抗原(B型肝炎の検査)
- HCV抗体(C型肝炎の検査)
- RPR、TPHA(梅毒の検査)
ご持参データがあれば、当院で実施免除の可能性がある検査
下記データをお持ちの方は、初診当日に他のデータと別にして受付へご提出ください。
(日本国内の医療機関での検査データで、日本語表記のものに限ります)
- C・トラコマテイス(クラミジア)IgG
- TSH、FT4(甲状腺の検査)
- 風疹抗体
※5年以内のデータ
- RH(D因子)式血液型
- AMH(抗ミュラー管ホルモン)
ご主人様のみ
必ず当院で行う検査
- HIV抗原・抗体(HIVウイルスの検査)
- HBs抗原(B型肝炎の検査)
- HCV抗体(C型肝炎の検査)
- RPR、TPHA(梅毒の検査)
- 精液検査
※他院で実施されている方は、最新の結果を奥様のデータと一緒にまとめて初診当日に受付へご提出ください。
持病・既往歴のある方へ
子宮筋腫、内膜症など婦人科疾患をお持ちの方は、かかりつけ医をもち定期的な診察を受けましょう。
その他の持病や既往歴のある方も不妊治療を始めるにあたり、
当院受診後に専門病院への受診をお願いする場合が御座います。
安全に妊娠・出産できるようにしっかりと準備をしましょう。
持病の無い方も定期的に自治体や会社の健康診断を受けましょう。子宮がん検診は毎年受けることをお勧めします。
採卵周期スケジュール
生理開始から女性の体は卵胞期に入ります。
脳下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)によって卵巣内の卵胞が成長を始めます。
KLCでは血液検査によるホルモン値測定と経腟超音波検査を行い、成熟卵を獲得できるよう卵巣機能を評価し、個々に適したアプローチで治療を選択しています。
ここでは代表的なクロミッド周期(低刺激周期)のスケジュールをご紹介します。
clo-d2ET(28日周期の場合)
クロミッド周期から新鮮分割胚移植までのモデルカレンダー
※クロミッド:クロミフェンクエン酸塩という排卵誘発剤の一種です。卵巣への負荷がマイルドなお薬です。
来院日・回数は卵胞の発育状況で変わります。成熟卵獲得のためホルモン値と卵胞サイズのバランスをみながら慎重に採卵日を決定します。
新鮮分割胚移植:採卵してから2日後または3日後に移植します。細胞の数は約4-8細胞まで成長しています。卵管に異常がなく内膜厚が十分な方が対象です。
ホルモン数値によっては早急に準備が必要な場合もあります。
より良い成熟度で卵子を獲得できるように、採卵周期の卵胞チェック(生理10-14日目頃の診察)は午前中の受診がおすすめです。
採卵当日
特別な針を使い卵巣から体外に卵子を取り出します。卵子が確認できたら精子と受精させ胚の成長を大切に見守ります。
当日はご夫婦で来院していただきます。奥様の採卵が終わり卵子の確認ができ次第、ご主人様に採精していただきます。
ご主人さまが来院出来ない場合には
- 持込:自宅で採精し専用カップで持参する方法。
-
凍結精子:事前に採取した精子を凍結保存し、採卵日に解凍して使用する方法。
(遠方の方や出張・夜勤があるご主人は事前に凍結精子を作成しておくと安心です)
採卵当日の注意事項
- お食事・飲み物は軽めであればお摂りいただいて構いません。
- 成熟卵獲得のため指定の来院時間を守ってご来院ください。
- 術衣は当院でご用意いたします。ブラジャーやキャミソール・ブラトップなど(半袖より短い物)は着たまま入室出来ます。
- ヘアキャップをかぶります。髪の長い方はまとめる為のヘアゴムがあると便利です。
- お化粧はベースメイクのみ、口紅・アイシャドウ・チークはお控えください。
- ネイルを施したまま入室出来ません。当日までにはずしていただきます。
採卵後の過ごし方
- 無麻酔のため日常生活は普段通りお過ごしいただけます。
- 当日はシャワー浴のみとなります。
- 運動や飲酒は、出血や痛みを誘発する場合があるので控えましょう。
- 帰宅後に出血や腹痛・発熱を認めた場合には、ご連絡ください。
- 処方されたお薬はきちんと内服しましょう。
移植周期スケジュール
移植方法は大きくふたつ、新鮮胚移植(凍結保存せずに育てた胚を移植する)と凍結胚移植(採卵周期で獲得した胚を凍結保存し次周期以降に融解して移植する)があります。
卵管の状態や治療歴をもとに分割胚または胚盤胞まで育ててから移植します。
大切に育てた貴重な胚、最適なコンディションで移植できるよう慎重に診察をしています。
ここでは代表的な自然周期での凍結胚移植スケジュールをご紹介します。
自然周期凍結胚移植(胚盤胞/分割胚)のモデルカレンダー(28日周期の場合)
自然周期凍結胚移植では排卵日の特定が重要なポイントになります。来院日・回数は卵胞の発育状況で変わります。
ホルモン値によって点鼻薬を使用しない場合もございます。ひとりひとりに合わせて慎重に移植日を決定しております。
移植当日
成長した胚を専用のカテーテルを使い経腟超音波でモニターしながら子宮内に戻します。
当日は奥様のみのご来院となります。
移植当日の注意事項
- お食事・飲み物は軽めであればお摂りいただいて構いません。
- 術衣は当院でご用意いたします。ブラジャーやキャミソール・ブラトップなど(半袖より短い物)は着たまま入室出来ます。
- ヘアキャップをかぶります。髪の長い方はまとめる為のヘアゴムがあると便利です。
- お化粧はベースメイクのみ、口紅・アイシャドウ・チークはお控えください。
- ネイルを施したまま入室出来ません。当日までにはずしていただきます。
移植後の過ごし方
- 消毒やカテーテル挿入時の刺激により子宮口より少量出血する場合がございます。2・3日で止まりますので様子をみてください。
- 当日はシャワー浴のみとなります。
- 日常生活は普段通りで構いません。飲酒や喫煙、夫婦生活や過度な運動は控えましょう。
- 次回の来院(判定日)まで処方されたお薬をきちんと内服しましょう。
- 食事や睡眠時間をしっかりとるよう心掛け、ご自身を大切にお過ごしください。
- 体調が優れないときには安易に市販薬は使わずに、妊娠の可能性を伝え医師の診察を受けましょう。
妊婦健診
判定日で陽性がでたら…
移植後、胚盤胞では7日後、分割胚では10日後に採血しホルモン値による妊娠判定を行います。
陽性判定後は妊娠5週目に胎嚢確認、7週目に胎児心拍確認、9週目に発育が順調であれば当院は卒業となります。